春の低温と適量の雨のおかげで芽吹きが若干遅かったが、まずまずのスタートを切った。ぶどうが生育してくると間引きをして普通よりも収穫量を抑えた。このおかげで温度が低い年にも関わらず早く熟した。2017年ヴィンテージは切れのある味わい。典型的なバロッサのクオリティをもつワインとなった。
このワインはオープンファーメンター内で、ボルドースタイルのワインに多用される酵母を用いて醸造をおこなった。味わい、濃い色合い、しっかりとしたタンニンを最大限に引き出すため、1日2回攪拌。仕上げに果汁の20%を新樽のフレンチオークで、残りは3年物のフレンチオークで10ヶ月間熟成させたのちにボトリングしている。
芳醇で果実味あふれるこのワインの味わいはブラックベリーやカシス、プラムなどの熟した果実とオーク樽の繊細なニュアンスに満ちている。柔らかいタンニンがこれらの果実のニュアンスと相まってワイン全体の質を高めてくれている。
シンプルな味付けのグリルチキンとトマトソースのパスタがお勧め。ワインが持つタンニンとトマトの酸味との相性が良いです。
1955年、ロルフ・ハインリッヒ・ビンダーは南オーストラリアの肥沃なバロッサ・ヴァレーにヴェリタス・ワイナリーを設立。創業50年という節目の年である2005年、ヴェリタスをロルフ・ビンダーに改名。ワイナリーの伝統と、『ブドウ畑に自身の歴史を語らせる』という哲学は、子であるロルフとクリスタ、ふたりの醸造家によって受け継がれている。
【2014】90 points - James Halliday
【2015】Gold - 日本で飲もう最高のワイン2018