冷涼地域の秘めたる可能性を探る
オーストラリア
ワイナリー概要:
ウェスト・ケープ・ハゥは1997年に設立され、すぐに西オーストラリアで最も急成長しているワイン・ブランドのひとつとなりました。現在、年間約6万ケースを生産しており、ウェスト・ケープ・ハゥからブドウを買ってワイン造りをする小規模生産者も多い。それもそのはず、州内で最も古いブドウ畑のいくつかを所有権しており、冷涼地域に適した品種の安定した品質では他の追随を許しません。現在はフランスのジゴンダスで修行をしたチーフ・ワインメーカー兼マネージングディレクターのGavin Berryと生粋のWAっ子であるブドウ栽培家のRob Quenbyが船頭に立ち、このワイナリーが生み出すワインの品質を守り抜いています。
ワイナリーとセラードアはマウント・ベッカー(Mt Barker)にあり、この地域で最も古いブドウ畑の中にあります。ワイナリーの名前は、オーストラリアで最もドラマチックで壮大な海岸線を思い起こさせる。ケープは最も南に位置し、秘密の入り江、雄大な岩の露頭、手つかずの白いビーチが点在している。ウェスト・ケープ・ハゥは、この自然美のランドマークにちなんで名づけられました。
その緯度と冷たい海流の影響で冷涼地域であるグレート・サザンにはもともとカベルネ・ソーヴィニョンなどの品種が植わっており、この地域のピノ・ノワールの可能性にいち早く気付き、植替えを行ってきたのもこのワイナリーの特徴です。冷涼地域産のリースリングやピノ・ノワールの可能性を感じずにはいられない、これから最も注目されるべき産地である。
その上、オーストラリアワイン全体のたったの1%しか生産量のない西オーストラリア州で年間約6万ケースを生産するこのワイナリーならではの、余裕を持った「あそび」のワインも面白い。
特産であるリースリングを使ったオレンジワインやピノ・ノワールとシラーズをブレンドしてつくるユニークなナチュラルワインがとても興味深いことや、セラーに山ほどのバックヴィンテージワインが眠っている…。これからとても楽しみなワイナリーです。