氷河期を起源とした土壌で、黄土、砂利、シスト、石英などが混ざったミネラル豊かです。2003年植樹。垣根方式(VSP)、長梢剪定を実施。
手摘み収穫されたブドウは少量厳選され、冷蔵トラックでマールボロにあるワイナリーまで一晩のうちに運搬。早朝に到着すると、全房のうち50%をシングルオープントップの発酵槽にそのまま入れ、残りの部分は上から押しつぶされました。約5日間の低温浸漬の後、自然醗酵が始まりました。この年は熟していて暖かかく、絹のような滑らかさと密度を有していたことから圧搾の過程においてフリーランジュースのみを使用しています。これによって、非常に個性的でユニークなピノ・ノワールになっています。フレンチオークのバリック(新樽35%)で12ヶ月間熟成後、優しく澱引き、2019年6月19日に清澄せずにボトリングしました。リリースまでにさらに13ヶ月間瓶内熟成されたことにより、非常にデリケートで香り高く、ビロードのようなピノ・ノワールに仕上がっています。
“Una Volta”とは「一回」という意味です。2018年ヴィンテージは、セントラル・オタゴ、ワナカとクロムウェルの中間に位置するクイーンズベリーからほど近い単一畑より、素晴らしく新鮮な果実が収穫されました。セントラル・オタゴで育った私(マットとソフィー・パーカー・トムソンMW)にとってこの地の恵みは常に魅力的なものでした。このヴィンテージは当たり年で、ブドウは暖かくて活発な性質を持ち、力強さと密度の高さから例外的にフリーランジュースのみを使用することにしました。それは計り知れないほど絢爛豪華でブラックフルーツのコンポート、ベーキングスパイスの香り、豊かなビロードのようなテクスチャーがあります。ミニマリスト・フィロソフィーを維持するため、時間の経過によって自然の沈殿物などが起きることを承知の上、フィルターを使わずにボトリングしています。
231ケース限定生産。
pH 3.56
酸度 6.0g/L
SO2 55mg/L